土地選びで「南向き」より大切なこと
2026.10.7 更新
こんにちは、ディライトハウスの水本です^^
土地探しをしていると、
「できれば南向きがいい」
と思う方は多いのではないでしょうか?
日当たりが良くて、
明るい家になりそう。
確かに、
南向きの土地にはそんなイメージがあります。
でも実は、
「南向き=暮らしやすい土地」
とは限りません。
家の間取りは、
予算や希望だけで
決まるものではありません。
道路がどこにあるのか。
隣には何が建っているのか。
周囲からどんな視線が入るのか。
そして、
どこから光が入ってくるのか。
こうした周辺環境によって、
間取りも外観も大きく変わります。
今回は、
あえて南向きの土地を選ばなかった
実際の事例をご紹介します。
✔ 南向きなのに、選ばなかった理由
今回の分譲地には、
南向きのA・Bと、
それとは条件の異なるCの土地がありました。
一般的に人気なのは、
やっぱり南向きのA・Bです。
でも今回のお施主様は、
あえてCの土地を選びました。
その理由は、
「周囲からの視線」です。
A・Bの南側には道路があり、
その道路を挟んだ向かいには
3階建てのワンルームマンションがありました。
しかも、
マンションの共用通路や
各部屋の玄関がこちらを向いています。
この環境で、
「南向きだから」
という理由だけで
リビングに大きな窓をつくったらどうでしょう?
せっかく日当たりが良くても、
マンションからの視線が気になって
カーテンを閉めたくなるかもしれません。
すると、
明るくするためにつくった窓なのに、
カーテンによって光を遮ることになります。
つまり、
日当たりの良さだけでは、
明るく開放的な家になるとは限らない
ということです。
✔ そこで、あえてCの土地を選びました
今回選んだのは、
マンションからの視線を
避けやすいCの土地。
学校までの距離や
周辺環境はほとんど変わらない一方で、
A・Bよりも、
土地価格を約250万円抑えることができました。
ただ、
この土地を見た時に
気になることがあります。
「南側に家があるけど、
室内は暗くならないの?」
ということです。
そこで重要になるのが、
土地に合わせた設計です。
✔ 明るさは、窓の大きさだけでは決まりません
例えば、
南側から光を入れたいからといって、
リビングを
とにかく敷地の南側へ配置する。
これが必ずしも
正解とは限りません。
南側の建物が近ければ、
大きな窓をつくっても
十分な光が入らないことがあります。
だから今回のお家では、
リビングの配置そのものを工夫しました。
南側の建物と
リビングの窓との間に、
約5.5mの距離を確保。
冬場の太陽の高さなども考えながら、
南側から光を
取り込みやすいようにしています。
✔ 吹き抜けからも光を取り込む
さらに、
リビングには吹き抜けをつくり、
高い位置にも窓を設けました。
低い位置からだけではなく、
高い位置からも光を取り込むためです。
こうすることで、
周囲の建物の影響を考えながら、
室内へ自然光を届けやすくすることができます。
つまり、
「南向きの土地を買う」
ことだけが、
明るい家をつくる方法ではないんです。
✔ 明るさとプライバシーを両立する
そして、
家づくりではもうひとつ
大切なことがあります。
それが、
プライバシーです。
どれだけ大きな窓をつくっても、
道路や隣家から丸見えなら、
結局カーテンを閉めたくなりますよね。
だから、
窓をどこにつくるかを考える時には、
光だけではなく、
「そこから何が見えるのか」
「外からどう見られるのか」
まで考えることが大切です。
今回のお家も、
周囲からの視線を抑えながら、
自然光を取り込めるように設計しています。
その結果、
カーテンに頼りすぎることなく、
明るさとプライバシーを
両立しやすい住まいになりました。
✔ 土地は「方角」だけで選ばない
土地探しでは、
南向き。
角地。
広い土地。
整った形。
こうした分かりやすい条件に
目が向きがちです。
もちろん、
それらが悪いわけではありません。
でも、
条件が良い土地ほど
価格が高くなることもあります。
反対に、
一見すると少し条件が悪そうな土地でも、
設計次第では、
暮らしやすい住まいを
つくれる可能性があります。
そして、
土地代を抑えられれば、
家づくり全体の予算にも
ゆとりが生まれます。
だからこそ、
土地だけを見て、
「南向きだから買う」
「日当たりが悪そうだからやめる」
と決めてしまうのではなく、
「この土地なら、どんな家が建てられる?」
というところまで
考えてみてください。
いい土地とは、
条件のいい土地ではなく、
自分たちが暮らしやすい家を
無理のない予算で建てられる土地。
そんな視点で土地を探してみてください。
今まで候補から外していた土地が、
実は自分たちにとっての「いい土地」に
なるかもしれませから。
それでは、次回もお楽しみに^^

