明るい家は「南向き」だけが正解じゃない
2026.9.5 更新
こんにちは、ディライトハウスの水本です。
例えば、
50坪に満たない土地。
しかも、
敷地の南側には2階建ての建物がある。
そんな土地を見たら、
「ここに家を建てたら暗そう…」
と思いませんか?
土地探しでは、
「南向き」
「日当たり良好」
という条件が人気です。
反対に、
南側に建物がある土地は、
敬遠されてしまうこともあります。
でも実は、
土地の日当たりだけで、
家の明るさが決まるわけではありません。
大切なのは、
その土地に合わせて、
どこから光を取り込むか。
今回は実際の事例をもとに、
その考え方をご紹介します。
✔ 南側に2階建ての建物がある土地
今回のお家は、
50坪に満たない比較的コンパクトな土地。
さらに、
敷地の南側には2階建てのアパートが建っていました。
一見すると、
「日当たりが悪そう…」
と思ってしまう条件です。
さらにアパートが近くにあるため、
明るさだけではなく、
外からの視線にも配慮する必要がありました。
大きな窓をつくったとしても、
外から家の中が丸見えになれば、
結局カーテンを閉めてしまいます。
それでは、
せっかくの窓から
光を取り込めなくなってしまいますよね。
そこで考えたのが、
「光」と「プライバシー」を
同時に確保する間取りです。
✔ リビングをあえて北側へ
この土地でご提案したのは、
敷地を有効に使った平屋でした。
そして、
リビング・ダイニング・キッチンを
敷地の一番南ではなく、
あえて北側に配置しました。
「明るいリビングにするなら、
南側じゃないの?」
と思いますよね。
でも、
リビングを北側へ配置することで、
南側に建っているアパートとの距離を
しっかり確保することができます。
そして、
リビングの南側には
大きな窓を設けました。
これによって、
南側からの光を
室内へ取り込みやすくしています。
✔ 光だけでなく、視線も考える
もうひとつ大切なのが、
窓から何が見えるのか。
今回の設計では、
リビングの窓から見えるのは、
自分たちの家と空が中心。
周囲から室内が見えにくいように
窓の位置や間取りを考えています。
だから、
外からの視線を気にして
ずっとカーテンを閉めておく必要もありません。
カーテンを開けて過ごせれば、
自然光を取り込みやすくなり、
同時に、
開放感のある暮らしにもつながります。
ディライトハウスが大切にしている
「カーテンレスで暮らせる家」
という考え方です。
✔ 中庭から入った光を家の中へ
さらに、
リビングに入った光を
そこで終わらせないようにします。
中庭や室内の壁などに当たった光を
室内へ広げることも考えながら設計します。
そのため、
ディライトハウスでは
白を基調とした壁などを採用することが多くあります。
白は光を反射しやすいため、
直接日差しが入らない場所にも、
やわらかく明るさを届けやすくなるからです。
ただ大きな窓をつくるのではなく、
入ってきた光をどう家全体へ届けるか。
そこまで考えることが大切なんです。
✔ 土地の弱点は、設計次第で変わる
南側に建物がある。
土地がそれほど広くない。
一見すると、
デメリットに感じる条件ですよね。
でも、
その土地の特徴を理解して
間取りを考えることで、
デメリットの影響を
小さくできることがあります。
そして、
こうした一般的に敬遠されやすい土地は、
条件によっては、
周辺の人気区画より価格を抑えて購入できる可能性もあります。
そうなれば、
浮いた予算を建物に使ったり、
家づくり全体の予算を
抑えたりすることもできます。
✔ 「日当たり」だけで土地を判断しない
土地探しをしていると、
南向きだから良い土地。
南側に建物があるから悪い土地。
そんなふうに判断してしまいがちです。
でも、
本当に大切なのは、
その土地に、どんな家を建てられるのか。
土地だけを見て、
「ここは暗い家になりそう」
と決めてしまうのは、
少しもったいないかもしれません。
道路の位置。
隣家との距離。
周囲からの視線。
太陽の入り方。
そして、間取り。
そこまで一緒に考えてみると、
一見条件が悪そうな土地が、
自分たちにとって
ちょうどいい土地になることもあります。
土地の日当たりだけで、
家の明るさは決まりません。
だからこそ、
土地を購入する前に、
「この土地なら、どんな家が建てられる?」
というところまで、
住宅会社と一緒に考えてみてくださいね。
それでは、次回もお楽しみに^^

