農地に家を建てる時の注意点。
2025.5.13 更新
こんにちは、ディライトハウスの水本です^^
コロナ前に比べて建築費が
30%以上値上がりした上、
まだ値上げが続く建築資材のことを考えると、
実家に使える土地がある方は、
それを活用するという選択肢も
現実的になってきているのではないでしょうか。
土地を買わなくていいとなれば、
現在の土地価格からすると1000万円前後、
家づくりのコストを抑えることが出来ますからね。
とはいえ、それは
そのまま土地が使える場合だけに限られ、
実際のところは、古い家が建っていて
それを取り壊してそこに家を建てるとか、
農地の一部を造成してそこに家を建てる
のいずれかであることが多く、
そうなれば、その状況に応じて
それなりに費用が必要になってくるんですけどね
というわけで今回は、
後者である農地を造成して家を建てる場合について
詳しくお伝えしていきたいと思います。
農地ならでは、の注意点をお伝えした後に
費用面について言及していくので、
農地を活用しようかとお考えの方は
最後までお付き合いください。
✔️まずは地域を把握する
農地を活用するにあたり
まず調べていただきたいことが、
そこが「市街化調整区域」なのかどうかです。
市街化調整区域という地域だけは、
農業を推進する地域なので、
農地を宅地に変えるのがとっても難しいからです。
ゆえに、まずはここを親御さんからお聞きするか
あるいは市役所に行って確認いただければと思います。
そして、その調査時に
同時に調べていただきたいことが、
その地域が「農業振興地域」に
含まれていないかどうかということです。
この地域に含まれていると
農地転用(農地を宅地に変える申請)をする前に、
この地域から外してもらう申請をしないといけない上、
その申請は年に2回しかなく、
しかも申請が受理されるまで半年もかかりますからね。
農地転用は毎月か2ヶ月に1回はあり、
しかも1ヶ月か2ヶ月で受理されるのに対し。
ま、要するにすぐに建てたいと思っても、
この地域だった場合、
造成工事をするまでに最短でも8ヶ月、
時期によったら1年以上かかってしまうことになり、
「あらら・・・」ということになりかねないので、
農地を利用するという選択肢が
少なからずあるのであれば、
事前に調べておいていただくことを
オススメしているというわけですね。
✔️宅地にするのにどれくらいかかるのか?
では、続いて費用面について
お伝えしていきますね。
まず農地転用の申請をするのに
行政書士さん・土地家屋調査士さんに
支払う費用が必要となるのですが、
(測量・分筆して申請を出すからです)
測量が絡んでくるとなると
50万円ぐらいは計上しておいた方がいいと思います。
続いて必要となるのが、
水道の引込工事と水道加入金の支払いです。
農地は前の道から水道を引き込んでいないからです。
ゆえ、これにも合計50万円ぐらいは
計上しておいた方がいいかと思うし、
前の道に水道がない場合は、
もっと遠いところから水道を引いてこないといけないのですが、
そうなれば100万円単位で
追加工事が必要になる可能性があるので、
これに関しても市役所であらかじめ
調査しておいた方がいいと思います。
続いて、本題の造成費用ですね。
造成に関しては、
境界につくる擁壁基礎工事費用、
表面の土を取り除いて処分する費用、
そして新たに土を入れる費用、
この3つが必要となるのですが、
ざっとこの3つを合計すると
少なくとも造成する坪数×3万円は、
基礎の深さや土の処分料によっては
坪数×4万円近く必要となってくる
とお考えいただいた方がいいかと思います。
造成する面積が60坪だとしたら
180~240万円、
造成する面積が80坪だとしたら
240万円~320万円、
必要となってくるという感じですね。
これらの合計が、
農地に家を建てる場合に必要となってくる費用です。
というわけなので、
これから家を建てるにあたり
実家の田んぼや畑を使わせてもらおうかなーとお考えの方は、
この記事を参考にしていただけばと思います
この他、排水問題などもありますが、
細かいことは案件ごとに
アドバイスさせていただきますので、
いつでもご相談いただければと思います。
それでは、次回もお楽しみに^^