土地と建物の予算の出し方④
2025.2.12 更新
こんにちは、ディライトハウスの水本です^^
平屋を建てるにあたり、
どれくらい土地の広さが必要となるのかは、
「中庭」をつくるか否かで大きく違ってきます。
「中庭」をつくらない場合、
リビングの位置が南になると思いますが、
リビングの窓から直射光をたっぷりと採り込むには
リビングから敷地境界まで
それなりに距離を取らなくてはいけなくなるのに対し、
「中庭」をつくればそうする必要がなくなるからです。
「中庭」があれば、
自然と隣に建つお家から充分な距離が取れる場所に
窓を設置出来るようになるし、
直射光が入ってきにくい部屋には
「中庭」に入ってくる直射光を壁に反射させた光と
天空光を届けてあげればそれだけで充分明るくなるから、
ですね。
プライバシーが担保された「中庭」の窓には、
視線と共に光までも遮ってしまう
カーテンを設置する必要がありませんからね。
結果「中庭」をつくるか否かで
平屋を建てるにあたり必要となる
土地面積がざっと15~20坪ほど違ってくることになります。
仮に、延床面積28坪の平屋を建てるとしたら、
「中庭」がある場合
60坪前後もあれば充分なのに対し、
「中庭」がない場合それよりも15~20坪程度広い
75~80坪ぐらい広さがないといけない
といった感じですね。
土地価格に換算すると
坪単価が20万円のエリアだとしたら
それだけで300~400万円前後
違ってくるというわけですね。
かつ、生涯払い続ける
固定資産税の金額も違ってきますしね。
✔️外構費も大きな差が生じる
また「中庭」の有無は
土地代に影響を及ぼすだけじゃなく、
外構費にも大きな影響を及ぼします。
「中庭」がないお家は
プライバシーを担保しにくい上
防犯性も担保しにくいため、
心理的に敷地に入ってきにくい工夫を
外構工事で施さないといけないし、
ウッドデッキを使うにせよ
部屋でリラックスして過ごしにせよ、
なんらかの手段によって
目隠ししないといけないからです。
「中庭」があるお家は
採光を中庭から確保出来ることから
外周部に大きな窓を設置する必要がなく、
結果、外壁そのものが境界壁の役割を果たすし、
ウッドデッキを使うにせよリビングで過ごすにせよ、
全く人目を気にする必要がないのに対し。
そんなわけで、
土地代と外構代を合計すると
ざっと400~600万円ぐらいは
差が生じるのではないでしょうか。
もちろん、住みたいエリアによって
この差は違ってくるわけですけどね。
✔️必要な土地面積の算出方法
平屋を建てるために必要となる土地の広さは、
「中庭」がある場合、
前回までに算出した面積
+「中庭」として確保した面積
+余白10坪(家の周囲の通路)
+駐車場面積(1台4.5坪×台数)
で求めていただけます。
仮に前回までで求めた面積が25坪で、
中庭で必要な面積が3坪(=6帖)で、
置きたい車の台数が4台だとしたら、
25+3+10+18=56坪という感じですね。
他方、中庭がない平屋にする場合、
中庭分を足す必要はありませんが、
日当たりを確保するための余白が
20坪程度余分に必要となるため、
25+10+18+20=73坪は
土地面積が必要だということになります。
いかがでしたか?
これはあくまで目安なので、
常にこの計算通りになるかと言われると
決してそうではないのですが、
とはいえ、こうやってどんな家を建てたいかから
必要な土地の広さを出しておくと
かなり土地探しがやりやすくなるのは間違いありません。
なので、土地探しをしなければいけない方は、
まずは自分がどれくらいの広さの家を求めているのか?
そしてその家を建てるためには
どれくらいの広さの土地が必要なのか?
あらかじめこの2つを算出してから
土地探しに動き出していただければと思います。
それでは、次回もお楽しみに^^