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耐震の数字を見る前に、絶対に知っておいてほしい話

2026.1.7 更新

こんにちは、ディライトハウスの水本です^^

 

実は去年2025年4月に、建築基準法が改正されました。

 

この改正、実はけっこう大きくて、
地震や風に対して必要な「耐力壁の量」が、これまでの約1.6倍になります。
さらに、これまでのような簡易的な計算ではなく、
建物そのものの重さ、人や家具の重さ、雪が積もった時の重さ、
地震や台風の力がどう建物に伝わるのか、
そしてその力に各部材が耐えられるのか――
こうしたことをすべて確認する「構造計算」が求められるようになります。

 

なぜここまで厳しくなるのかというと、
最近の家は、昔より確実に「重く」なっているからです。

 

断熱性能が上がり断熱材が増え、
サッシも高性能化して重くなり、
太陽光パネルを屋根に載せるのも当たり前になりました。
その結果、建物自体の重量は、以前よりかなり増えています。

 

そのため現在は、
省エネ計算と申請に加えて、
耐震計算と申請も必要となり、
建築確認申請にかかる時間は大幅に長くなっています。

 

そして当然、これまで以上に
耐震を意識した設計が求められる時代になってきました。

 

今回は、これからさらに重要になる
「耐震」についてお話しします。

 

■ そもそも、構造的に強い家とは?

耐震を良くするためにまず大切なのは、
あとから補強する前に、
最初から構造的に強い形にしておくことだと考えています。

 

■ 2階建ては、構造的に不利になりやすい

もし可能であれば、
平屋を建てられるなら平屋にすることが、
自然と地震に強い家をつくる一番の近道です。

 

2階建ての場合、
上階からの荷重がかかるうえに、
2階は部屋を細かく仕切ることが多く、
結果として建物が重くなりやすくなります。

 

また最近の家づくりでは、
1階にLDKをつくり、
できるだけ広い空間を確保するのが主流です。

 

そうすると、
1階に2階を支えるための壁を
十分につくりにくくなってしまいます。

 

さらに、2階建てにする理由として多いのが
「南からの光をたくさん取り入れたい」という考え方です。

 

この考え方をベースに間取りをつくると、
南側は窓が多くなり、
北側は壁が多くなる家になりがちです。

 

つまり、
壁量のバランスが非常に悪い家になってしまいます。
これは耐震的に見ると、大きなマイナスです。

ただし、平屋にすればすべて解決するわけではありません

 

平屋は構造的に有利ですが、
それだけでバランスの問題が
完全に解決するわけではありません。

 

そこで大切になるのが、
「光の採り方」です。

 

■ 光の採り方を工夫する

光には大きく分けて2種類あります。

 

太陽の光が直接入ってくる「直射光」と、
空気中の塵や水蒸気に反射して入ってくる「天空光」です。

 

家の中を安定して明るくするためには、
この「天空光」をうまく利用することがとても重要です。

 

直射光は天候や季節に大きく左右され、
人為的にコントロールするのが難しい光です。

 

一方、天空光は天候の影響を受けにくく、
設計によって調整しやすい光です。

 

直射光を中心に明るさを考えてしまうと、
強い日差しを遮るためにカーテンを閉めることになり、
室内が暗くなってしまいます。

 

それを補うために窓を増やすと、
今度は耐力壁となる壁が減ってしまいます。
これでは本末転倒です。

 

■ 少ない窓で、明るく、強い家に

光の採り方を工夫すれば、
必要以上に窓を増やすことなく、
家の中を安定して明るくすることができます。

 

同時に、
東西南北バランスよく耐力壁を配置できるため、
耐震計算(構造計算)的にも
非常に有利に働きます。

 

耐震というと、
等級や数字に目がいきがちですが、
本当に大切なのは耐震は数字以前に、
家全体のバランスが取れていること。

 

このことを、ぜひ知っておいていただければと思います。

 

それでは、次回もお楽しみに^^

 

 

 

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